夕 2022
¥3,960
SOLD OUT
~葡萄について~
2022vtの「夕」は、じきの葡萄→9割以上、エコビレッジの葡萄→1割未満(ツヴァイゲルトレーベ100%)で醸造しています。
実の熟度を味わいの中で確かめつつ、可能な限り引っ張りました。収穫は10/28・29に行い、病果や腐れなどを徹底的に選果しています。
(※エコビレッジの葡萄は、じきの畑と同様に有機JAS認証を取得しています)
~造りについて~
亜硫酸の添加は仕込みから瓶詰まで一切行っていません。
10/28収穫の葡萄のうち30%を全房のままタンク下へ、手除梗した残りのホールベリー70%はその上へ置いてドライアイスを投入、セミMCで仕込みました。そして、先に発酵が始まっていた2022vt環を少し分けてもらい、タンクへ流し入れました。これによりマストの菌叢のメインを一気にサッカロミセス属に占有させ、低温・低アルコール下において活発化するクロッケラ属、ハンゼヌラ属によるVA生成を抑えつつ、コールドソークを可能な限り引っ張れるような環境をタンク内で整えました。このスターターによりタンク底にジワリと滲み出てきたマストを低温で健全に発酵させられ、コールドソーク中のVA発生を抑えました。
秋の肌寒い環境の中、ワイナリー外に31日間タンクを置きました。コールドソークの終盤は、発酵を低温下でもある程度進めることと抽出を無理の無い範囲で行うことを目的としてでグラヴィディによるディレスタージュを2回ほど施しました。また、粒や房を潰すようなピジャージュは一度も行いませんでした。低温での発酵が長く、アルコール濃度の上昇がゆっくりと進んでいったため、アントシアニンをはじめとする水溶性フェノールの抽出が進み、アルコール度数の割に十分の色素が得られました。一方、室内へ移動してからはMC香特有のナスの漬物香やツヴァイゲルトを低温醸しで行うと出てくるグレープフルーツ香が目立ちました。
結果的にコールドソーク期間は31日間、その後室内で11日間醸しました。計42日間の醸し期間を取りました。
その後、プレスしてステンレスタンクへ移動し、発酵を終わらせてからフレンチオークとアメリカンオークの古樽に入れ、月1回ほどのトッピングをしながら14か月間樽熟成しました。
野生酵母による発酵、野生乳酸菌によるMLF。全行程においての添加物の一切を行っていません。ノンフィルターで瓶詰しています。
アルコール度数12.5でコールドソーク期間の長さと熟度、そして樽での緩やかな酸化影響からタンニンとアントシアニンの重合化が進み、安定した色合いが出てくれました。
個人的には22vtはそこまで熟度が高くなるシーズンではなかったと思います。逆に綺麗な酸が表現でき、しっかりと色合いを抽出する一方で、骨太ではなく若干のシャープさと溌溂とした酸を生かした赤を目指せる葡萄でした。タンニンとのバランスも整っています。
~飲み頃について~
リリース直後の2024年に飲んでいただいても良いと思いますが、2,3年ほど待っていただけると酸のニュアンスが若干丸まり、タンニンとのバランスが整い、よりワインのポテンシャルが上がると考えます。
~リリース時期~
2024年4月あたりを考えています
◆ 品目 … 果実酒(日本ワイン)
◆ 原材料名 …有機ぶどう(余市町登町)
◆ 品種 … ツヴァイゲルトレーベ(赤)
◆ 内容量 … 750ml
◆ アルコール分 … 12.5%
◆ 製造者 … 合同会社10R(北海道岩見沢市栗沢町上幌1123番地10)
◆ 販売者 … じき(北海道余市郡余市町登町1350番地3)
◆ 亜硫酸無添加