夕 2020
¥3,740
SOLD OUT
~葡萄について~
2020vtの「夕」は、じきの葡萄→6割、エコビレッジの葡萄→4割(ツヴァイゲルトレーベ100%)で醸造しています。また、病果や腐れなどは徹底的に選果しています。
(※エコビレッジの葡萄栽培環境は、じきの畑と同等で、じきの畑園主が一部管理を行っています。2022年有機JAS認証取得予定)
~造りについて~
全部で35日間の醸し期間を取っています。
今回は強制的な抽出を避けて冷温下で2019vtより長めにセミMCを行い、ツヴァイ「らしい」スパイシー感を強調させず、それとは異なる香りを出そうとしました。
まず2019vtと造りを変更し、除梗比率を70%まで上げました。70%分のホールベリーを潰さないよう手で除梗し、タンクへ投入。残り30%を全房でその上に乗せ、セミマセラシオンカルボニックを行いました。秋の冷え冷えとした気温に任せ、弱く発酵をさせつつVA発生とそのバランスに注視しながら15日間外で管理しました。その後、蔵内(17℃くらい)に移動して20日間発酵を行いました。
全房のタニングさを強く出ないよう除梗の割合を上げましたが、ツヴァイらしいスパイシーな感じを厭らしくない範囲で表現するためbrixが下がり過ぎない時点でピジャージュを数回施しました。それ以外の期間はVA発生に対して好気的環境を避ける必要がある場合のみ手で優しく房を液中へ沈める程度の作業を行いました。
その後、プレスしてステンレスタンクへ移動し、発酵を終わらせてからフレンチオークの古樽に入れ、月1回ほどのトッピングをしながら14か月間樽熟成しました。
野生酵母による発酵、野生乳酸菌によるMLF。全行程においての添加物の一切を行っていません。また亜硫酸(酸化防止剤)の添加も行わず、ノンフィルターで瓶詰しています。
アルコール度数12で、色調は2019より濃いめのルビーです。樽による熟成によりピジャージュを数回行ったときに出てきたツヴァイらしさが程よく落ち着き、目的のバランスに近づいたように思います。
2020vtは瓶詰確認時にオフでバランスが崩れていることもなく、タンニンの抽出もある程度できていたことからサンスフルでのリリースとしました。
~飲み頃について~
リリース後いつ飲んでいただいても良いと思いますが、個人的には1年は瓶熟していただいた方が、このワインのポテンシャルが発揮できているかと思います。また、サンスフルでのリリースが初めてなので私の造ったサンスフルワインの飲み頃感については追々記載していこうと思います。
~リリース時期~
2022年3月あたりを考えています
◆ 品目 … 果実酒(日本ワイン)
◆ 原材料名 …ぶどう(余市町登町産)
◆ 品種 … ツヴァイゲルトレーベ(赤)
◆ 内容量 … 750ml
◆ アルコール分 … 12%
◆ 醸造本数…600本