環 2020
¥3,410
SOLD OUT
~葡萄について~
2020vtの白は、全量じきの畑で収穫された有機ブドウを使用しています。2017年の植え付けから数えて3年目だった2020vtの収穫では全体で約500kgの収量がありました。
~造りについて~
じきの畑の葡萄100%のワインです。病果や腐れなどを徹底的に選果したグリューナー・フェルトリーナ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブランをホールバンチにて圧搾しました。圧搾時には空気と触れさせることを厭わず、敢えてそのスタイルを取りました。私の造りたいスタイルのワインでは圧搾時の酸化はある意味で歓迎されるべきものと考えています。
圧搾後、3日目にデヴルバージュを行ってステンレスタンクへ移動しました。その後、野生酵母による発酵を行いました。発酵終了後に300Lステンレスバレルへ移動し、野生乳酸菌にMLFを行ってもらい、そのまま半年少し熟成しました。また、バレルに入りきらなかったものは小分けして酸素を遮断した状態で保管しました。2021年8月に瓶詰を行い、現在瓶熟8か月となっています。亜硫酸添加量は瓶詰時のみ10ppmとなっています。すぐに飲んでいただいても大丈夫ですが半年ほど寝かせてもらえたら個人的にはうれしいです。
~コメント~
トップにレモン、キンカンの香りが立ち、スワリングするとハチミツや洋ナシ、少々トロピカルフルーツの香りが代わる代わるたってきます。アタックに丸みのある酸とハーブの冷涼感、直後に軽めのタンニンが出てきて口中を引き締めます。ミドルに向かい、キンカン様のオレンジ系和柑橘のような酸が表出し、同時に厚みのあるうま味が出てきます。アフターにかけては柑橘果皮様のタンニンが伸びていきます。余韻は中程度。現時点で抜栓30分程で開いてきます。少し冷やして(10℃くらい)から飲み始めていただくと、グラス内で香りの変化がより楽しめるかと思います。
~ワイン名について~
「環」と書いて「めぐる」と読みます。
私は、昔から生きとし生きるもの(生物を構成する小さい単位としての原子)がこの世を循環している歯車の一つであり、環り環っているのだという考えがありました。そして、余市へ来てからその考えはより強いものとなっています。
畑でできた葡萄からワインが造られて、そのワインを飲み、飲んだ人がまた畑を耕す。その過程で出た残渣は畑へ戻る。そのような先史時代からずっと紡がれてきた農業や醸造、いやそれよりもっと昔からある「生」という営みをワインを中心に置いた「循環」として表現したいと思いました。
詳しくはこちらに記載しています。https://www.jiki.wine/blog/2021/02/19/161929
◆ 品目 … 果実酒(日本ワイン)
◆ 原材料名 … 有機ぶどう(余市町登町)、酸化防止剤(亜硫酸塩)
◆ 品種 … シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ブラン、グリューナー・フェルトリーナ(白)
◆ 内容量 … 750ml
◆ アルコール分 … 12.5%
◆ 製造者 … 合同会社10R(北海道岩見沢市栗沢町上幌1123番地10)
◆ 販売者 … じき(北海道余市郡余市町登町1350番地3)
◆生産本数…450本
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