霞 2023
¥3,850
SOLD OUT
~ワインについて~
じきの畑の有機ブドウだけを使用しています。
2017年から始動していた、じきの畑のグリューナー・フェルトリーナー100%のワインです。
2022vtに続き、無事に2023vtもリリースに漕ぎつけました。
2017年にアメリカはワシントン州のナーセリーから穂木を輸入するところから始まった、じきの畑のグリューナー・フェルトリーナの栽培。1年半の検査を経て、つくば隔離圃場から余市へやってきたのは2019年。そこからじっくりと育てて現在6年目の木になりました。
日本ではまだ珍しい品種で、岩手県で栽培している圃場はありますが、販売されている単体のワインは私が知る限りほぼありません。グリューナーの畑は今後増やす予定で、2025年春に新しい畑に苗を植栽します。今後じきの主力の白に育てていく考えです。
「霞」の由来はツマグロアオカスミカメという虫と畑に時たまかかる霞をかけたものです。
カスミカメは有機栽培を行う際、まず最初に立ちはだかる障壁です。
この虫は5月あたりに芽吹く花穂の原基を吸汁してしまう虫で、そうなってしまった葡萄は実を実らせることはありません。私は2017年から3シーズンほどカスミカメを捕獲、飼育して有機的管理でのカスミカメ対応を色々と模索していました。
結果的に導き出されたものは、彼らとのちょうどよい距離感を保つ共生でした。
葡萄栽培で一番の厄介者でありながら、一番の好敵手であり、いつも気になっている虫です。
そんなところから思い入れが一番強い虫でもあります。
そんな虫から名前をもらいました。
~葡萄について~
「霞」は、じきの畑のグリューナー・フェルトリーナ100%で醸造しています。
病果や腐れなどは徹底的に選果しています。
収穫は10/18に行い、今回は前回よりも多い164kgの収穫量となりました。
~造りについて~
亜硫酸の添加は仕込みから瓶詰まで一切行っていません。
10/19にバスケットプレスにてじっくりとホールバンチにて圧搾しました。3日目にラッキングした後、小仕込み用ステンレスタンクへ移動し、発酵させました。グリューナーはとても発酵が進みやすいようで12月上旬にはほぼ発酵が終わっている状態でした。野生乳酸菌にmlfをやってもらい、そのままステンレスタンクにて貯蔵しました。
~飲み頃について~
リリース直後の2025年春に飲んでいただいても良いと思いますが、2024vtのグリューナーの印象から5年くらい待った方が面白いと思います。5年後のこのワインに自分でもワクワクがあります。私はゆっくりと瓶熟したこのグリューナーを飲めるのなら暫く寝ててもらって良いなと思っています。今でも好きですが、時間とともに好きなスタイルのワインになっていってくれたらと思います。ただ、葡萄自体のポテンシャル(酸抜けの早さ等)から、10年レベルの熟成には耐えることが難しいので飲むのは5年~10年くらいが限度かな?と今は思っています。
~リリース時期~
2025年3月あたりを考えています。限定数量で相当数が少ないため、一部道内飲食店での納品だけと考えています。
◆ 品目 … 果実酒(日本ワイン)
◆ 原材料名 …有機ぶどう(余市町登町)
◆ 品種 … グリューナー・フェルトリーナ
◆ 内容量 … 750ml
◆ アルコール分 …13%
◆醸造本数... 本
◆亜硫酸無添加