2021/03/19 15:52
羊は愛玩として愛でてもいますが、基本的に♂は食べるため、♀は子供を継代していってもらうために飼っています。
羊糞は堆肥にして畑のご飯になり、そのお陰で土壌が柔らかく団粒化が進みます。そして葡萄の生育が良好になります。
更に言うと、葡萄の中の酵母資化性窒素の一部は羊糞からのものもあるため、酵母菌の餌も賄っていることになります。
ということはワインの発酵には羊が一部で関係しているということです。
だから極端なことですが、最終的には羊の飼養⇒ワインの生産となるわけです。
簡単に書くと、
畑の雑草⇒羊の食事⇒羊糞⇒稲わら、もみ殻などと一緒に堆肥化⇒畑のご飯⇒葡萄がN分吸収⇒収穫、発酵で果粒中のN2を酵母が餌にしてアルコール発酵が促進⇒葡萄の搾り粕⇒羊の餌、畑の堆肥⇒畑の雑草⇒・・・⇒・・・⇒・・・・
といった感じです。
これがグルグルグルグル回ります。
2020vtからリリース予定のじきの白ワインは「環」と書いて「めぐる」という名前を付けています。
じきのテーマでもある、畑、地域内での物質循環を表現したいと思い、この名を付けました。
ただの家畜なんかではなく、立派なワイン生産の一翼を担ってくれている羊たちに感謝感謝です!